11月22日、23日と東京操体フォーラム秋期大会が開催されました。
島津兼治先生(柳生心眼流竹翁舎)
お話の中での「秘伝なんてない、当たり前の事なのです」という言葉は心から納得しそして、響く物でした。武術家、そして治療家としての話もかなり密度の濃い内容でした。活殺ではなく殺活という言葉も武術家ならではの深いお言葉でした。
田中稲翠先生(南画家)
長い文字の歴史から南画作品の公開。文字学から見る「楽」と「快」。僕ら臨床家にとっても一般の参加者にとっても大変有意義な時間で財産となったのではないでしょうか。
個人的にも島津先生とお話させて頂き、そして「指が吸い付く」ということを身をもって体験させて頂きました。なんなんでしょう、説明しづらいですが、時間が飛んだ感覚です。
意識を超えて気がついた時にはもう投げられているという感覚です。
そして、田中稲翠先生とのお話の時間もまるで個人レッスンを受けたような感覚でした。指の使い方や操体と音階と色のお話など、レコーダーに録っておかなかった事を後悔しています。打ち上げでも隣で話をさせて頂き感激でした。
書きたい事は山ほどありますが別の機会にまた。
ただ、武術家であれ南画家であれ、一流の達人のお話には共通点があり、それは全ての源流は一つなのだなと言う事でした。これはこれからの僕の臨床がまた深化して行く事が確信できた事でもありました。
そして、今回は特別講演ゲストの他にもラジオディレクターや構成作家として活躍のデーブ川崎さんや認定音楽療法士の平田紀子さんも参加してのトークライブなど充実すぎる時間を共有する事ができました。そして人との縁とは偶然でなく必然性のあるものであることも気付かされた今回のフォーラムでした。
次回のフォーラムも本当に楽しみです。