操体法において、快適感覚を聞き分ける事により歪みを正すとあります。しかしながら、最初からその快適感覚をききわる方は、そんなに多くはないのです。聞きわけていない訳ではないのです。どういう事かと言うとからだは聞きわけているが一生懸命に頭で考えてしまう為に感覚としては薄れてしまっていると言った感じです。
クライアントの「わからない」という言葉を幾度となく聞きました。ただ、からだの変化を分かって頂けるので'ただただ'驚かれます。そんな方も何度か通われている内に「モゾモゾする」とか「ピリピリする」や「楽です」となり施術後は思わず「あ〜気持ちよかった」と変化して行きます。もちろん最初から「なんだこれは〜」と言ったまま快適感覚を味わっている方も多くいます。からだの状態によってもそれは異なると考えています。
そんな中、学んだ事は『快適感覚』を強要しないと言う事です。「気持ちよさはありますか?」という問いかけは時に混乱させてしまうのかもしれないのです。それよりも現時点で聞き分ける事のできるちょっとした変化・感覚をまずは味わってもらうと言う事が大切なのです。時と場合によって使い分けが必要だと学びました。
それよりもからだの変化を楽しんで頂く事がまずは第一段階なのですね。
それに一回の施術で愁訴解消される方も多いと言う事は無意識に快適感覚をききわけているとも理解する事ができます!!
からだは快適感覚のききわけ方を知っているのです。それを気づかせてあげる事も僕の使命です。