おばあちゃんの一言。「あたたかくて、気持がよいね〜」
僕の手の事の様です。臨床家をやられている方は温かい手の方が多いと思います。でもその温かさは相手との信頼関係や想いによっても感覚が変化するのです。柔らかく大きな手でやさしく包みこむように触れる。そしてわからい位の微妙な動きで皮膚を動かす・・・暖かな感覚は触れていた部分から全身に流れ出します。そしてその感覚に身を委ねる、イメージしてみて下さい、伝わりますか?(笑)
実はこのとき、触れている僕も何かに包まれる感覚を聞き分けています。
僕はこのおばあちゃんが大好きです。このおばあちゃんは今では毎週楽しみしてくれています、というより僕が毎週会うのが楽しみで仕方ないのです。
もちろんからだを正すのが本来の目的で忘れている訳ではないですョ。でもその楽しみな想いがあると不思議とそれだけでからだも反応しています。本当に不思議、これも「嬉しい」「楽しい」「気持が良い」とか優しい言葉の力なのかもしれないですね。
あ、今日は「あたたかい・・・」ですね。
触れる時に僕自身も手がより温かくなっていくのを感じます。
それが実際に温かくなっているのかはわかりませんが、その感覚に委ねながら相手に触れる。相手にもその感覚を聞き分けてもらう。
そうやってからだとの対話のきっかけを掴んでもらう。
その対話の内容は僕にはまだわかりませんが、身を委ねるほど心地よいと言うことは間違いないですね。
『心地良さで治るんだ・・・』
この言葉を想い浮かべるとふしぎとからだがフワーッとした感覚になります。
ずっと大きく温かい手でいられればと思います。